修了生+卒業生>山本有里菜



卒業研究(作品) 農業をまちにひらく/立体格子をもちいた農業体験施設の設計

設計趣旨
 これまで、都市部に存在する農地は周辺の土地開発や宅地化に合わせて、整備が行われてきた。2022年には、生産緑地法の制定から30年が経過し、生産緑地の転売が可能となり都市緑地のさらなる減少が危惧されている。 一方で、コロナ禍における自粛生活やテレワークの拡大を機に、自給自足や自然との触れ合いに癒しを求め農を始める一般市民は増加している。このことから、一般市民が気軽に利用できるような農地があれば両者にとって良好な関係となるのではないかと考えた。農村地域では、農を楽しむための滞在型農業体験施設がいくつか設立されているが、有休農地や工作放棄地を利用して作られるため地域のコミュニティからは独立してしまう傾向にあった。 本研究では、まちのコミュニティ形成に寄与する機能を担保しながら、農地を維持する施設も併せ持った農業体験施設を設計し、農業をまちにひらく計画案を提案することを目的とする。農地の豊かさを日常的に感じられる空間を作ることは、子供の自然教育、都市の景観維持、防災など多様な面で有用であると考える。